建設業は若い人が不足している しかし若い人は入りづらい
今の建設業界が抱える問題をご存じですか?
それは、若い世代が圧倒的に不足していることです。
しかし、若い人が入りにくい状況なため今後この問題が解決することはないと思われます。
今回はこれらについてです。
同世代がいない
他社も含めて本当に同世代が少ないです。
同世代がいないのはかなり居心地が悪いです。
歳が離れている人ばかりなので、会話が弾みにくいです。
そもそも話すことがなかったりもします。
若い人がいないから、若い人が入らないという負のスパイラルが出来上がっています。
休みが少ない
とにかく休みが少ないです。
建設業は体力仕事ですが、休みが少ないんです。
基本的には休みは日曜だけです。
2週目と4週目の土曜日も休みも休みという会社もありますが、それでも年間休日が88日とかです。
そんな少ない休みでは仕事の疲れは全く解消されません。
IT世代の若者がわざわざこんなきつい仕事を選ぶとは思えませんよね。
見て覚えろ派な人間が多い
良いかどうかは別として、若い世代の教育は丁寧に教えるという風潮があります。
分からないことがあれば、理解できるように丁寧に教えることが今の当たり前です。
では、建設業界はどうでしょうか。
建設業界に入って、仕事を教えてもらったら分かりますが、見て覚えろという人間が多いです。
教えることは最低限どころか、どう考えても教えが足りません。
教えてもらってないことを見て覚えろと言われても、原理や目的が分からないためかなり難しいです。
そのうえ、見て覚えられずに失敗をすれば、めちゃくちゃキレる変なヤツもわんさかいます。
3K
建設業界の3Kとは「きつい・汚い・危険」です。
建設業は、内容や労働環境、休みという面で本当にきついです。
夏は炎天下ですし、冬はめちゃくちゃ寒いです。
木くずや鉄粉、埃などがそこら中にありますし、トイレは仮設なので臭いし汚いです。
トイレには蚊や蜂が当たり前のようにいます。
男女が分かれてない場合が多く、女性には本当につらい環境だと思います。
そして、何より重要なのが危険であることです。
電動のこぎりのような回転刃式の機械で指が飛ぶこともありますし、油断していたら普通に死にます。
冗談とかではなく、こういう事故は本当に起きています。
こういう事故の防止のために様々な対策がなされていますが、事故が無くならないのが現実です。
新3K
先ほどの3Kとは別に、新3Kなるものがあります。
その新3Kとは、国土交通省が主体に広めようとしている「給料・休日・希望」です。
給料の賃上げ、週休二日制にする、安定的な仕事量の確保という意味らしいです。
まず、給料の賃上げは不景気であるため実現が難しいでしょうし、できても大きな賃上げにはならないと思われます。
週休二日制に関しては取り組んでいる会社もありますが、そもそも人材不足のため普及は難しいはずです。
決まっている工期に間に合わせないといけないのに人材が不足している。
こんな状況ではなかなか厳しいでしょう。
最後の希望に関しては正直なところ意味が分かりません。
おそらく、担い手を確保するために心を惹くようなKから始まるフレーズを入れたかったのだと思います。
安定的な仕事量の確保と言われても、現在も別に仕事はありますし、今後もあるはずです。
今の仕事量で人材不足なのに更に仕事量を確保するとなると、人材不足に拍車がかかるだけかと思います。
まとめ
・建設業界はきつい仕事だが休みが少なく、衛生面や安全面が非常に悪い。
・教育も厳しく理不尽なことが多々あったり、同世代が少ないため居心地が悪い。
・人材が確保できるように策を講じてはいるが効果は期待できない。
・若い人が入っていきづらい業界。